「馬の体内にいる微生物が、筋肉の栄養素となるたんぱく質を作り出し、それを馬自身が吸収しているから。」
馬の主食は”草”。「飼葉」の読み方は”かいば”。
飼葉とは人が馬に給与する餌の総称であり、濃厚飼料、粗飼料、サプリメント等の補助飼料がある。濃厚飼料は穀類(日本では主にエン麦)、穀類副作物(ぬか類)、マメ類、油粕(あぶらかす)類など。粗飼料は、各種牧草の乾草もしくは青草、補助飼料としてはカルシウムやビタミン剤などがあげられる。その他に、これらをバランスよく混合・加工した配合飼料が利用されることも多い。これらの素材を組み合わせ、飼葉として馬に給与される。
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干し草には窒素が含有しています。その窒素を消化器官にいる微生物がたんぱく質を作り出し小腸や大腸でアミノ酸として吸収しているのです。体内に微生物がいると思うとなんだか気持ち悪いですが、実は人間にも100兆個の微生物が生息していると言われています。
人間がたんぱく質を吸収するには含有されている食事をしないと吸収出来ないイメージですが、草から生成できるのは便利ですよね。因みに人間に必要な1日のたんぱく質の量は60g程度と言われていますが、馬は1000-1500gと言われています。とにかく筋肉に必要な成分を体にたくさん含んでいるのです。
基本的には甘い物を好むようです。人間と昔から生活を共にしている動物は甘みを感じやすいと言われています。
にんじん、りんご、ばなな、氷砂糖等はよく食べるようです、逆にキャベツやほうれん草は与えてはダメだそうです。不思議ですね。これにも理由があって、キャベツやほうれん草等は「アブラナ科」に属しており、馬がアブラナ科を接種すると腸にガスが溜まり疝痛(周期的に反復する発作的な内臓痛)を起こすようです。